
令和6年度白衣式を開催しました
全国の医学部・医科大学では、臨床実習に臨む学生に対して、それまで習得した医学の知識と技能を評価する全国共通の試験(共用試験)を課しています。これは、医師の資格のない学生が患者さんに接して臨床実習を行うために最低限の知識・技能・態度が備わっているかについて、事前に学生の評価を行うものです。
この試験は、昨年度より「公的な」試験として実施され、医師国家試験と同等の重要な試験に位置づけられています。合格者は、この試験によって認定された臨床実習生(医学)として、臨床実習への参加が許されることとなります。
このたび、この共用試験に合格し、臨床実習に参加することとなった医学部医学科の4年生に対し、白衣を授与し実習の門出を祝うとともに学生たちが決意を新たにする機会である「白衣式」を12月20日(金)に行いました。

この「白衣式」は、高い倫理感が求められる医療現場において、学生が医師となる者としての自覚を持ち、病院での実習を行うためのマナーや守秘義務に対して宣誓を行う重要な場でもあります。
式典では、佐藤昇医学部長から学生たちに対し「医療現場に携わる者として、行動規範、プロフェッショナリズムを再認識し、患者さんの権利を深く意識して、今後の臨床実習に臨んでほしい。社会人、医療チームの一員としてルールを守り、多くのことを学んでほしい。」との訓示があり、共用試験合格証及び白衣の授与が行われました。
また、来賓の花角英世新潟県知事からの、「医師は人の幸せに大きくかかわる職業であり、患者さんやご家族から多くの期待と信頼が寄せられます。強い責任感、誇りと自信を持ち、臨床実習を通じ研鑽を積み、大きく成長されることを期待しています。」とのお言葉が、中村洋心新潟県福祉保健部長(代読)から学生へ贈られました。
学生一人ひとりに、教授たち、中村福祉保健部長から激励の言葉とともに大学の刺繍の入った真新しい白衣が掛けられると、学生たちは「頑張ります」と力強く応え、臨床実習に向けて気持ちを新たにしているようでした。
続いて学生たちは宣誓書に署名し、学生代表の磯田武賢さんが、医学部長、医歯学総合病院長らを前に臨床実習を行う上での遵守事項を守ることを誓うとともに、「医師のプロフェッショナリズムや社会的責任を強く自覚し、日々進歩する医学の知識や技能を生涯に渡って学び続けることを誓います。」と決意を述べました。
最後に冨田善彦医歯学総合病院長から、「医学は絶えず進歩が求められるものであり、医師は一生を通じ研鑽が求められる。臨床実習はそのスタートであり、これまで学んだ知識の実践やチーム医療の難しさを体感するものである。実力のある医師になってほしい。」との訓示がありました。
学生たちは、この1月から約一年半をかけて、本学医歯学総合病院などにおいて臨床実習に励み、医師免許取得に向けた実務を学んでいきます。

本件に関するお問合わせ先
医歯学系総務課 入試・臨床実習係
電話 025-227-2116



