HIV感染症と社会福祉制度

介護が必要になったら

介護保険・障害者総合支援法

 介護を受けるためには、二つの方法があります。
 一つは介護保険、もう一つは障害者総合支援法を使う方法です。

対象となるのは?

介護保険

障害者総合支援法

利用するには?

 介護の必要度の認定をするため、市町村に申請をします。おおまかな流れは下図の通りです。

 介護の必要度が出たら、その範囲内で利用できるサービスのうち、自分の利用したいものを選びます。具体的な業者との調整など、仲介してくれる機関がありますので、市町村に相談してみましょう。

 サービスを利用する場合は、かかった費用の1割が自己負担となります。

特定の疾病※1の範囲

①がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)②関節リウマチ③筋萎縮性側索硬化症④後縦靱帯骨化症⑤骨折を伴う骨粗鬆症⑥初老期における認知症⑦パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病)⑧脊髄小脳変性症⑨脊柱管狭窄症⑩早老症⑪多系統萎縮症⑫糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症⑬脳血管疾患⑭閉塞性動脈硬化症⑮慢性閉塞性肺疾患⑯両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

「介護保険」、「障害者総合支援法」で受けられる主なサービス

横にスクロールすることができます。

  サービス内容 介護保険 障害者総合支援法
ホームヘルパー ホームヘルパーが自宅を訪問して、入浴、排泄、食事の介護等を行います
ショートステイ 短期間施設等に入所することができます
訪問入浴 宅での入浴が困難な人に対する入浴サービスです
実施は市町村によります
福祉用具の貸与 車いすや特殊寝台など、自宅での日常生活の自立を助ける用具を貸し出します
介護度により制限があります
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福祉用具(日常生活用具)の購入 ポータブルトイレ、入浴補助用具などの福祉用具の購入ができます
障害種別や等級によって制限があります
住宅改修費の支給 手すりの取り付け、段差の解消などの住宅改修に費用の扶助があります
実施は市町村によります

原則として介護保険が優先されます。

上記サービス以外に、「介護保険」、「障害者総合支援法」ともに様々なサービスがあります。詳しい内容、利用可否、利用上限額などについては市町村へご相談ください。