救急・集中治療グループ

診療について

小児の救急・集中治療分野は、患者の生命予後や機能予後に直結する、とてもやりがいのある分野です。一方で、非常に横断的な診療分野で、多くの専門家と共同して診療を進める機会が多い点も魅力の一つです。

現在、県外の小児専門施設でトレーニングを受けてきた二名が、新潟大学医歯学総合病院(大学病院)と新潟市民病院で、それぞれ一名ずつ勤務しています。

大学病院では、小児科内では各グループ専門性の高い、高度な診療を行っており、各分野の重症患者管理を行っています。また、先天性心疾患、小児外科疾患の周術期管理に参加させてもらっています。呼吸器管理のほか、体外循環管理や血液透析などの機械的なサポートも行っています。

新潟市民病院では、小児救急、集中治療分野では数の多い、呼吸不全、循環不全、神経救急、外傷を含めた外因性病態を中心に、初療から集中治療管理を通した診療を行っています。市民病院でも、呼吸管理や川崎病に対する血漿交換などの機械的サポートも行っています。

県内の中核病院でも、各施設のスタッフが救急疾患や集中治療を行い、地域の小児医療を支えていただいています。急ぎ、コンサルテーション体制の構築と患者搬送のマネージメントも、私たちの喫緊の課題と考えています。

研究について

まだ、グループとしてテーマをもって研究は計画できていません。今後は、新潟県における重症小児の集約化に関して、疫学的な観察研究を計画できればと考えています。臨床研究については未定ですが、救急外来や集中治療室のセッティングを生かし、様々な診療科・診療・研究グループと共同した研究ができればと考えています。

サブスペシャリティ研修について

まだ、県内で体系立ててサブスペシャリティ研修をできる仕組みは確立できていません。これまでに静岡県立こども病院、小児集中治療部で一名、埼玉県立小児医療センター、救急診療科、集中治療科で一名がサブスペシャリティ研修を受けてきました。次年度は、一名が国立成育医療センターの集中治療部で研修を始めることになりました。

本県でも、小児専門医療施設、小児集中治療室(PICU)を造る動きが本格化しています。専門施設が開設すれば、当然そこを拠点にサブスペシャリティ研修ができるような体制になろうと思います。それまでは、県外施設でのサブスペシャリティ研修を進めていく一方で、本分野に目指したい若手医師に草の根教育が行えるような体制づくりが急務と考えています。その一環として、小児救急・集中治療領域の勉強会の立ち上げを行っています。まだクローズで、不定期開催ですが、今後多くの方に参加いただけるようなものになればと考えています

グループメンバー

学内(新潟⼤学 医⻭学総合病院集中治療部/⼩児科)

  • 松井 亨
  • 布施 理⼦
  • 泉⽥ 侑恵(宮城県⽴こども病院より)
  • 額賀 俊介(循環器班兼任)

関連病院

  • 井⼝ 英幸(上越総合病院)
  • ⽥屋 光将(佐渡総合病院)
  • 嶋 露霏(済生会三条病院)
  • 福地 雄太(埼玉県立小児医療センター)
  • ⾕ 瑞⽣(後期研修中)

(外部メンバー)

  • 佐藤 紘⼀(荘内病院)
  • ⿊沢 ⼤樹(秩⽗市⽴病院)
  • 槇 竣(埼⽟県⽴⼩児医療センター)

最新のグループ情報

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