内分泌・代謝・遺伝グループ
診療について
内分泌疾患、生活習慣病関連疾患、代謝性疾患、骨系統疾患、先天奇形症候群、新生児マススクリーニング、学校糖尿病検診、その他学校健診や生活習慣病健診等の行政、学校等からの紹介患者も対象です。
診察実績
新患患者内訳(2004~2021年)+2022新患 他3,000名のデータベース構築 2021年新患208人
成長障害 | 634+49 | 思春期異常 | 315+37 |
---|---|---|---|
下垂体機能低下症 | 44+4 | 中枢性尿崩症、心因性多飲 | 9 |
腎性尿崩症 | 2 | 先天性甲状腺機能低下症 | 338+8 |
後天性甲状腺機能低下症 | 54+3 | 甲状腺機能亢進症 | 80+2 |
甲状腺疾患(その他) | 48+5 | 副腎疾患(17-OHP高値含) | 96+9 |
副甲状腺・カルシウム異常 | 60+3 | 腫瘍生存者内分泌異常 | 42+2 |
1型糖尿病 | 72+8 | 2型糖尿病 | 38+3 |
糖尿病その他 | 44+3 | 尿糖陽性 | 75+5 |
低血糖 | 18+3 | 性分化疾患、外性器異常 | 38+6 |
肥満・メタボ | 146+6 | 脂質異常症 | 59+4 |
やせ | 364+2 | ターナー症候群 | 22+1 |
プラダーウィリー症候群 | 11+1 | ヌーナン症候群 | 19+2 |
骨系統性疾患 | 67+5 | 先天代謝異常症 | 126+29 |
その他 | 127+11 |
計 2852+212
院外活動:新潟小児糖尿病キャンプ:県内1型糖尿病(30名程度)の患者教育の実践。
研究について
日常診療での疑問を基に(多施設共同)の臨床研究を行なっています。
また基礎研究として分子遺伝学的な手法を用いて、先天性内分泌疾患や先天代謝異常症の病因解明を行なっています。
現在進行中の主な研究内容、多施設共同研究、倫理承認済みのもの
- 本邦における中枢性甲状腺機能低下症の診療状況および分子遺伝学的検討(責任医師)長崎、柴田 科研費基盤(C)
- 小児のadrenarche における11−oxy androgens の関与の検討(責任医師)長崎、澤野
- 中枢性甲状腺機能低下症に対する遊離T4 スクリ-ニングの有用性の検討 長崎
- 小児期発症の萎縮性甲状腺炎における阻害型 TSH 受容体抗体の関与の前方視的検討(主, 多施設共同)長崎
- 小児期発症バセドウ病におけるSiglec-1遺伝子発現解析の有用性の検討(責任医師)長崎、廣嶋
- ダウン症合併バセドウ病患者における抗甲状腺剤への治療反応性および寛解率に関する多施設共同後方視的検討(主)廣嶋
- 1A型糖尿病におけるインスリン開始前の低血糖に関する前向き観察研究 分担:澤野
- 新潟県内の1型糖尿病の発症と予後に関する研究 小川、澤野
- 乳児突然死に関連したミトコンドリア呼吸鎖異常症の新規原因遺伝子PNPLA4 の機能解明 入月 科研費 若手研究
- 先天性プラズマローゲン合成異常症患者に対するプラズマローゲン補充効果の検討 入月
- 21 水酸化酵素欠損症の治療における尿中プレグナントリオールの有用性についての多施設共同前向き介入研究 分担:澤野
- 短指症を伴う低身長に対する遺伝学的解析(主, 多施設共同)長崎、柴田(FGHR 臨床研究助成)
- hCG産生腫瘍のエストロゲン産生機序の解明 柴田(未来開拓研究助成)
- 小児期発症バセドウ病におけるT3優位型バセドウ病の臨床像の検討 長崎、廣嶋
サブスペシャリティ研修について
当グループでは、内分泌学会専門医、糖尿病学会専門医、臨床遺伝専門医などの取得が可能です。当科は、日本内分泌学会認定教育施設、日本糖尿病学会認定教育施設であり、大学に常勤医として勤務すれば受験資格を得ることができます。認定施設での3年間の診療実績、症例のまとめが必要となります。新潟市民病院も日本内分泌学会認定教育施設です。
また、若手小児科医を対象にした勉強会である新潟小児内分泌セミナーをはじめとした院内・院外の検討会や研究会を多数開催しています。
また、提携病院での国内研修を積極的に行っており、様々な症例に関わることが可能です。
国内研修実績
国立成育医療研究センター内分泌科、分子内分泌研究部、東京女子医糖尿病センター、都立小児総合医療センター内分泌代謝科、埼玉医科大学ゲノム医学研究センター、千葉県こども病院代謝科
若手医師からのメッセージ
- 健診で見つけた低身長、低血糖、マススクリーニング異常など日常診療でお困りの際はご相談ください。一緒に考えて、診断・治療のお手伝いができればと思います。その中で、興味を持たれた先生方はぜひ一緒にD班で新潟の内分泌・代謝を盛り上げましょう。 (H23卒H25入局 澤野堅太郎)
- D班は懐の広い長崎先生の元、自由な雰囲気で沢山のメンバーが活躍されています。発表の場や題材も多数、また日本各地の病院との繋がりも多いので色々な先生方とやりとりできることも魅力です。そして育児との両立もしやすい領域だと思います。私は現在子育て中ですが、周囲の先生方のご理解により院生として勉強を続けることが出来ています。D班で一緒に楽しい小児内分泌・代謝科ライフを送りませんか。(H22卒H28入局 柴田奈央)
- D班の専門領域は取っ付きにくい難しいイメージがあるかもしれませんが、膨大な知識と経験を持つ長崎先生はじめ、諸先生方にご指導頂きながら日々診療しています。比較的若手の先生も多いので困ったら気軽に相談することも出来ます。もし少しでも興味のある先生がいれば声をかけてください。(H25卒 H27入局 小貫孝則)
グループメンバー
大学内メンバー
- 小川洋平(講師、医学博士、糖尿病学会専門医・指導医)
- 入月浩美(遺伝医療センター・助教、医学博士、臨床遺伝専門医)
- 柴田奈央(医員)
- 澤野堅太郎(専任助教、内分泌学会専門医、糖尿病学会専門医)
- 小貫孝則(医員)
大学外メンバー
- 阿部裕樹(新潟市民病院、内分泌学会専門医・指導医)
- 樋浦誠(木戸病院)
- 本間丈成(下越病院)
- 田中幸恵
- 馬場悠美
- 佐藤英利(みらいクリニック、内分泌学会専門医)
- 佐々木直(県立新発田病院、内分泌学会専門医)
- 稲田七穂
- 林晃久
- 田所宏啓
- 長崎啓祐(長野県立こども病院内分泌代謝科、新潟大学小児科客員研究員、博士(医)、内分泌学会専門医・指導医、臨床遺伝専門医、糖尿病学会専門医、甲状腺学会専門医)
遺伝メンバー(臨床遺伝専門医研修)
- 遠山潤(指導医)
- 長崎啓祐(専門医、評議員)
- 入月浩美(専門医)
- 楡井淳
- 小澤淳一
- 阿部咲子
- 柴田奈央
- 澤野堅太郎
- 小貫孝則
外部リンク
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