心身症グループ
心身症グループ
診療について
起立性調節障害、過敏性腸症候群などの心身症だけでなく、不登校、発達障害とそれに関連する二次障害、また、摂食障害や不安症などの精神疾患など、心理・社会的な要因の関与する幅広いケースを対象として、診断、治療、支援を行っています。新潟大学医歯学総合病院、県立新発田病院、長岡赤十字病院、県立吉田病院、済生会新潟病院、上越総合病院、国立病院機構新潟病院などで各メンバーが診療にあたっています。受診方法等に関しては各医療機関にお問い合わせください。
主な対象
- 心身症(起立性調節障害、過敏性腸症候群など)
- 不登校
- 発達障害(自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)など)
- 反抗挑戦性障害、行為障害
- 反応性愛着障害、被虐待児
- 精神疾患(摂食障害、不安症、強迫症、うつ状態、うつ病など)
- 睡眠障害
- チック、抜毛症、緘黙など
研究について
インターネットやゲーム、スマホの子どもの心身の発達に及ぼす影響について、使用実態、依存度、睡眠時間や心身の症状との関連、発達障害や不登校、心身症などとの関連などについて調査研究を行っています。また、一般小中学校の生徒におけるゲーム障害、インターネット依存度についても大規模調査を行っています。
サブスペシャリティ研修について
狭義の心身症の診療では、心身両面からのアプローチが必要となります。
心身症の診療は、そもそもそれが心身症なのかというところから往々にして始まります。心身症と類似する純粋な身体疾患をきちんと鑑別するためには、小児科領域における一般的な診察、診断能力がまず土台として重要となります。心身症についての知識、経験ももちろん必要となりますが、小児の発達についての知識を身に着けることも含めて、小児科医としての一般的な力をつけていくことがまず重要と考えます。そして何より、苦手意識を持たずに関わっていくことが大事です。
精神面の診療に関しては、希望者には複数年間の児童精神科での研修を勧めています。過去、静岡県立こども病院こころの診療科、国立成育医療研究センターこころの診療部、福井大学子どものこころ診療部などで臨床研修を受けています。
子どものこころ専門医研修について
日本小児心身医学会、日本小児精神神経学会、日本児童青年精神医学会、日本思春期青年期精神医学会の4学会が共同し「子どものこころ専門医」制度を立ち上げています。子どものこころ専門医研修は、新潟県内でも「新潟県子どものこころ専門医研修施設群」で小児科と精神科を横断して幅広い研修を受けることができます。研修を希望される方は、子どものこころ専門医機構ホームページの「研修施設群一覧」を参考に、担当者にお問い合わせください。
基幹施設:新潟大学医歯学総合病院精神科
連携施設A:県立精神医療センター精神科、長岡赤十字病院小児科、県立吉田病院小児科・子どもの心診療科
グループメンバー
- 田中篤(長岡赤十字病院)
- 塚野喜恵(県立新発田病院)
- 中村久乃(長岡赤十字病院)
- 飯田知子(県立新発田病院)
- 目黒茂樹(長岡赤十字病院)
- 牧野仁(県立吉田病院)
- 藤井小弥太(済生会新潟病院)
- 坂井知倫(上越総合病院)
- 田中英(国立病院機構新潟病院)
※心身症グループのメンバーは大学以外に勤務しているため、患者様の紹介をご希望場合は各施設にお問い合わせください。
最新のグループ情報
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